2015-01-01から1年間の記事一覧

青島・大島のこと その3

今回は大きくないのに大島と呼称される島についてです。山形県鶴岡市大岩川字宮名地先 大島この大島には特に伝説とか、神社あるとかはありません。ごく近くにこの島と同様に海岸から突き出した地先に金比羅岩というのがあり、小さな祠があるが関係はないでし…

青島・大島のこと その2

前回に続いて、この夏に出かけた青島・大島について画像とコメントです。石川県穴水町志ヶ浦 青島 この青島は志賀村(志ヶ浦)と新崎村に挟まれた湾の中ほどにあります。昔(いつのことかはわかりません)志ヶ浦と新崎村とのあいだで争いがあり、そのとき死…

青島・大島のこと その1

青島・大島のこと その1

「アオ」から、その音がつく地名として、青島、大島を考えていきます。この列島には青島、大島と名付けられた島があります。多くは木が茂って青いからとか、大きいから大島と名付けられているようです。でも、その中で、今でも神社があったり、大きくもない…

「アオ」のこと

今年は「アオ」をおっています。この列島では「アオ」「オウ」などの音は、死者の行く場所にかかわるようだからです。 まず基本、「アオ」のことについて古代以来、死に関係する場所、例えば古墳群、葬礼の場、埋葬地、不幸な死に方をした者の伝承をもつ土地…

7月25日の日本の装飾美術ゼミでは「食」を考えます

食とは ーもう一つの日本の食文化についてー今日、私たちは豚肉や牛肉をスーパーでプラスチック製のトレーに盛られた、料理しやすいように加工されたものを購入して料理し、食しています。トレーにのせられラップでカバーされた切り身の食肉を、私たちはまる…

5/30の日本の装飾美術ゼミでは「わび・さび」を考えます

最近、考えていることは「青」です。筒井功さんの『「青」の民俗学』(河出書房新社、2015)を読みました。この本は地名の「青」を追って、「青」のつく地名の多くが葬送や墓地に関わると指摘しています。岐阜県の青墓、宮崎県の青島、京都府伊根の青島、な…

2/28の日本の装飾美術ゼミのレジメです。

2月28日の日本の装飾美術ゼミでは黒川能の神事と「ヤンキー人類学」について考えます。井上章一さんは最新刊「現代の建築家」(GA、2014)でモダニズム建築に疑問のまなざしを向けています。また同様に現代芸術についても見ているようです。松宮秀治さんは「…

1/24日本の装飾美術ゼミ第5回 霜月祭で思ったこと「遠い山なみ」です

遠い山なみ昨年12月、長野県飯田市上村遠山郷で霜月祭を見た。2001年、2010年に続いて三回目である。一回目の時、私はその不思議なエネルギー感を全身に浴び、ただただ驚くばかりであった。その衝撃は、それまでの自分の調査や研究が、果たして意味のある…